【アメリカ】FOXニュース看板司会者が降板 セクハラ疑惑受け[04/20]

米FOXニュースは19日、看板司会者のビル・オライリー氏との関係を断ったと発表した。
同氏に対しては一連のセクハラ疑惑が持ち上がり、番組からの広告取りやめが相次いでいた。

親会社の21世紀フォックスは、セクハラ疑惑について「徹底的かつ慎重な検討を行った結果、オライリー氏がFOXニュース・チャンネルに復帰しないことで同氏と合意した」との声明を発表した。
オライリー氏が司会者を務める報道番組「オライリー・ファクター」は、全米のケーブルテレビ局で最多の視聴者数を誇っている。

同氏は現在休暇中で、番組には複数の代役が出演。
休暇は「以前から計画していた」ものとされ、番組には今月24日に復帰予定だった。

メディア各社は発表に先立ち、21世紀フォックスオライリー氏を降板させる意向だと相次いで報道。
同氏は発表の数時間前、イタリアの首都ローマで、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王と握手している様子が撮影されていた。

米紙ニューヨーク・タイムズは今月初め、FOXニュースと同氏が女性5人に対し、口外や提訴しないことを条件に過去15年にわたり計1300万ドル(約14億円)を支払っていたと報道。
これをきっかけに、同氏のセクハラ疑惑が広く報じられていた。
FOXニュースをめぐっては、昨年7月にも、ロジャー・エイルズ最高経営責任者(CEO、当時)がセクハラ疑惑で提訴されたことを受けて辞任している。

写真:ビル・オライリー氏。ニューヨークで(2016年4月5日撮影)。
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