【サッカー】<Jリーグ>大相撲に学ぶとすれば「ピッチの充実」 入れ替え戦の復活は、外せない重要案件

大相撲が稀勢の里フィーバーに沸いている。相次ぐ不祥事で人気が低迷した時代がウソのようだ。

3年前から人気が戻り始め、「スー女」なる言葉も飛び出した。
ただ大相撲の復活は「土俵の充実」あってのもの。Jリーグが大相撲に学ぶとすれば「ピッチの充実」である。

J1の16位とJ2の3位による入れ替え戦が来季、10年ぶりに復活する可能性があるという。

筆者は賛成の立場だ。J1昇格プレーオフ(3~6位によるトーナメント)は12年から採用されているが、
勝ち上がってきた大分、徳島、山形、福岡は翌年いずれも最下位に終わり、降格の憂き目にあっている。

今年こそC大阪が健闘しているとはいえ、近年の状況を考えても制度を見直すにはいいタイミングだった。

無論、J2だけを考えればプレーオフは悪くない制度だといえる。
J1より4チーム多い22チームで構成されており、6位まで昇格の可能性を残すとなると“消化試合”は減る。
プレーオフ進出が懸かることで観客動員につながるなどメリットは多い。

だが、Jリーグの顔はあくまでJ1だ。1チームでもレベルがグッと落ちてしまうと「ピッチの充実」は満たさない。
白熱した試合をファンに一つでも多く提供して「J1の充実」を図ることが、人気回復の一助になると筆者は考える。

最後の入れ替え戦となった08年の磐田―仙台は忘れもしない。死力を尽くした好ゲームだった。

2戦合計2―3で敗れ、昇格を逃した手倉森誠監督が「シーズンを最後までやり切った」と胸を張ったことが強い印象として残っている。
仙台は翌年にJ2を制して7年ぶりに昇格を果たし、以降ずっとJ1に定着している。入れ替え戦の悔しさが、彼らの糧となったことは言うまでもない。

人気回復へ「ピッチの充実」は、待ったなしだ。入れ替え戦の復活は、外せない重要案件である。(スポーツライター

スポーツ報知 4/21(金) 12:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170421-00000061-sph-socc

◆J1、J2入れ替え戦10年ぶり復活も…契約者担当会議で提案

Jリーグは19日、都内で契約担当者会議を開き、
J1の下位3チームが自動降格する制度を来季から変更し、J1の16位とJ2の3位による入れ替え戦を実施する案が提示された。

今後の実行委員会や理事会で承認されれば、2008年まで行われた入れ替え戦が10年ぶりに復活する。

関係者によるとJ2の3~6位、もしくは3~5位による昇格プレーオフにJ1の16位を組み込む案も検討されている。
J1の17、18位の自動降格とJ2の1、2位の自動昇格は維持する。

入れ替え戦が廃止された09年以降、J2の3~6位で昇格したクラブはすべて翌年にJ2へ逆戻りした。
一方、J1の16位で降格したクラブは昨季の松本を除き1年でJ1に復帰しており、3枠目で入れ替わったチームの実力差が指摘されてきた。

スポーツ報知 4/20(木) 6:03配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170420-00000042-sph-socc